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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

「いや、それはお勢だ――お勢がそう言ったぜ、兄哥」

「銭形のにも似合わない。お勢は板倉屋を庇っているんだよ、妓どもは伴三郎がお勢に言いつけて細工をさせたのを、皆んな聞いて知っているぜ」

「フーム」

平次は完全に万七にやり込められました。

「白旗直八は御家人の冷飯食いだが、腕は相当に出来ている。眼を開いていちゃ、伴三郎風情に殺されるはずはねえ、――それに、居候の癖に女出入りで伴三郎とは仲が悪かったそうだ」

「…………」

万七の言うのはいちいちもっともですが、平次にはまだ腑に落ちない事ばかりです。

「銭形の、引揚げようか。約束の夜明けにはまだ三刻もあるが、俺はここに用事がねえよ」

「えッ」

「今頃は清吉が板倉屋を伴れて、番所へ行ったはずだ。これから行って一と責め責めてみよう」

三輪の万七の誇らしさ。

「そいつはいけねえ。兄哥、板倉屋はただの金持の旦那だ、人なんか殺せる男じゃねえ。この世を面白可笑しく暮す人間が滅多なことで人を殺すものか」

「相変らず道学の御談義だ。人を殺すに暮し向きの事なんか考えるものか」

「だが、板倉屋と白旗直八は、腹の底では敵同士だと言ったね、三輪の」