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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

八

「それがどうしても解らねえ、――柳橋中を聞いて廻ったが誰も知らねえ。母親は芸妓だったが、父親は、大家の若旦那だったとも、武家だったとも――」

ここまでくると、はなはだ頼りがありません。

「八、お前一と走り番所へ言って、三輪の兄哥を呼んで来な」

「何をやらかすんで」

「ちょいと立会って貰いたいことがある。板倉屋は清吉兄哥に任せて、ほんの四半刻清川へお顔を貸して下さい――と丁寧に言うんだぜ」

「ヘエ――」

八五郎には何が何やら解りませんが、親分の平次に言い付けられた通り、とにもかくにも、も一度深夜の街へ出て行きました。

八

「銭形の兄哥、用事てえのは何だい」

三輪の万七は勝ち誇った心持で入って来ました。夜の明けぬうちに、伴三郎に白状させる見込みが立ったのでしょう。

「少し聞き込んだ事があるんだが、一人じゃ心細い、兄哥に立会って貰いてえが――」

「いいとも、だが――無駄だぜ、銭形の、下手人はどう考えたって板倉屋だ」

「兄哥の見込みをどうのこうのと言うわけじゃねえ。ほんのちょいと、念のために当っておきたい人間があるんだ」

平次はそう言いながら、幇間の左孝の臥ている部屋へ入って行きました。