Japanische Klassiker mit Furigana
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パンドラのはこ
パンドラの匣
Lesen Sie パンドラの匣 (パンドラのはこ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.644 Zeichen · 386 Bildschirme
彼は柔弱でいけない。家にいる時は、五つか六つの子供が着るような大きい絣の着物を着て、ごはんの事を、おマンマなんて言いやがる。ぞっとした。だんだん附きあってみるに従って、話が合わなくなって来た。男か女かわかりゃしない。べろべろしている。よだれでも垂れているような顔だ。からだが弱いので、大学へは行かず、家で静かに芹川君と交際しながら一緒に文学を勉強して行きたい、などと殊勝らしく、こないだも言っていたが、まっぴら御免だ。「まあ考えたほうがいいぜ。」と言って置いた。
木村と佐伯のお相手をしていたら、日が暮れた。一緒にお餅をたべた。二人が帰ると、こんどは、チョッピリ女史の御入来だ。げっそりした。この女史は、お父さんの妹である。だから僕たちの叔母さんである。芳紀まさに四十五、だか六だか、とにかく相当なとしである。未婚である。お花の大師匠である。なんとか婦人会の幹事をしている。兄さんは、チョッピリ女史を芹川一族の恥だと言っている。わるい人ではないが、どうも、少しチョッピリなのである。チョッピリという名は、兄さんが去年発明したのである。姉さんの結婚披露宴の時、この叔母さんは兄さんと並んで坐っていた。