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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

今、こうして、多少、精神が落ついて見れば、あの時医師が大発見をしたと言ったのは、別の意味であったかも知れぬが、その時の私に、どうして、あの実験室の中へはいって、自分の血の反応を見る気が起ろう。私はその時からひたすらに、如何にもして自分の汚れた血を、人間の血に浄めもどしたいと思った。然し、医者でない私に何の施しようがあろう。私の講じ得る唯一の手段は、酒の量を増すことであった。

私は痛飲した。家に居ても、外出先でも、たえず酒につかって居た。始めの間は、酒を多量に飲むと、不思議にも私の不安は一掃され、と同時に、私の血が浄められて行くように思った。ところが日を経るに従って、酒も最早十分その効力をあらわすことが出来なかった。そして酒の効力が無くなって、最早私の血を浄める手段が無いと思うと、私の血は、前よりも倍の速度で汚れて行くかのように思われた。

彼女は相も変らず灰をなめ泥を喰った。近ごろになって彼女はなまぐさい汁のかかった泥を一層好んで喰うようになった。やっぱり妊娠ではない犬の祟だ。いや、彼女自身が犬なのだ。彼女は私の身を滅ぼすために魔界から遣わされた犬だ。