Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lesen Sie 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.525 Zeichen · 334 Bildschirme
その四十二
わたくしは池田氏の事を問うたのに、何故に如電さんは平井氏の事を以て答えたか。それには理由がある。平井東堂の置いた質が流れて、それを買ったのが、池田京水の子瑞長であったからである。
その四十二
東堂が質に入れたのは、銅仏一躯と六方印一顆とであった。銅仏は印度で鋳造した薬師如来で、戴曼公の遺品である。六方印は六面に彫刻した遊印である。
質流になった時、この仏像を池田瑞長が買った。然るに東堂は後金が出来たので、瑞長に交渉して、価を倍して購い戻そうとした。瑞長は応ぜなかった。それは平井氏も、池田氏も、戴曼公の遺品を愛惜する縁故があるからである。
戴曼公は書法を高天に授けた。天※(「さんずい+猗」、第3水準1-87-6)、名は玄岱、初の名は立泰、字は子新、一の字は斗胆、通称は深見新左衛門で、帰化明人の裔である。祖父高寿覚は長崎に来て終った。父大誦は訳官になって深見氏を称した。深見は渤海である。高氏は渤海より出でたからこの氏を称したのである。天※(「さんずい+猗」、第3水準1-87-6)は書を以て鳴ったもので、浅草寺の施無畏の額の如きは、人の皆知る所である。享保七年八月八日に、七十四歳で歿した。