Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lesen Sie 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.525 Zeichen · 334 Bildschirme
その七十六
と、清助はいった。清助の言は事実であった。陣幕は小柳に負けた。そして小柳はこの勝の故を以て人に殺された。その殺されたのが九つ半頃であったというから、丁度保さんと清助とがこの応答をしていた時である。
陣幕の事を言ったから、因に小錦の事をも言って置こう。伊沢のおかえさんに附けられていた松という少女があった。松は魚屋与助の女で、菊、京の二人の妹があった。この京が岩木川の種を宿して生んだのが小錦八十吉である。
保さんは今一つ、柏軒の奥医師になった時の事を記憶している。それは手習の師小島成斎が、この時柏軒の子鉄三郎に対する待遇を一変した事である。福山侯の家来成斎が、いかに幕府の奥医師の子を尊敬しなくてはならなかったかという、当年の階級制度の画図が、明に穉い成善の目前に展開せられたのである。
その七十六
小島成斎が神田の阿部家の屋敷に住んで、二階を教場にして、弟子に手習をさせた頃、大勢の児童が机を並べている前に、手に鞭を執って坐し、筆法を正すに鞭の尖を以て指し示し、その間には諧謔を交えた話をしたことは、前に書いた。成斎は話をするに、多く伊沢柏軒の子鉄三郎を相手にして、鉄坊々々と呼んだが、それが意あってか、どうか知らぬが、鉄砲々々と聞えた。