Japanische Klassiker mit Furigana
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しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lesen Sie 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.525 Zeichen · 334 Bildschirme
その七十三
文政五年生で、当時四十歳である。
この年の抽斎が忌日の頃であった。小島成斎は五百に勧めて、なお存している蔵書の大半を、中橋埋地の柏軒が家にあずけた。柏軒は翌年お玉が池に第宅を移す時も、家財と共にこれを新居に搬び入れて、一年間位鄭重に保護していた。
その七十三
抽斎歿後の第四年は文久二年である。抽斎は世にある日、藩主に活版薄葉刷の『医方類聚』を献ずることにしていた。書は喜多村栲窓の校刻する所で、月ごとに発行せられるのを、抽斎は生を終るまで次を逐って上った。成善は父の歿後相継いで納本していたが、この年に至って全部を献じ畢った。八月十五日順承は重臣を以て成善に「御召御紋御羽織並御酒御吸物」を賞賜した。
成善は二年前から海保竹逕に学んで、この年十二月二十八日に、六歳にして藩主順承から奨学金二百匹を受けた。主なる経史の素読を畢ったためである。母五百は子女に読書習字を授けて半日を費すを常としていたが、毫も成善の学業に干渉しなかった。そして「あれは書物が御飯より好だから、構わなくても好い」といった。成善はまた善く母に事うるというを以て、賞を受くること両度に及んだ。