Japanische Klassiker mit Furigana
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しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lesen Sie 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.525 Zeichen · 334 Bildschirme
いわゆる植木店の家元である。三世喜三郎の三男杵屋六三郎が分派をなし、その門に初代佐吉があり、初代佐吉の門に和吉があり、和吉の後を初代勝五郎が襲ぎ、初代勝五郎の後を初代勝三郎が襲いだ。この勝三郎は終生名を更めずにいて、勝五郎の称は門人をして襲がしめた。次が二世勝三郎東成で、小字を小三郎といった。即ち勝久の師匠である。
二世勝三郎には子女各一人があって、姉をふさといい、弟を金次郎といった。金次郎は「己は芸人なんぞにはならない」といって、学校にばかり通っていた。二世勝三郎は終に臨んで子らに遺言し、勝久を小母と呼んで、後事を相談するが好いといったそうである。
二世勝三郎の馬喰町の家は、長女ふさに壻を迎えて継がせることになった。壻は新宿の岩松というもので、養父の小字小三郎を襲ぎ、中村楼で名弘の会を催した。いまだ幾くならぬに、小三郎は養父の小字を名告ることを屑しとせず、三世勝三郎たらんことを欲した。しかし先代勝三郎の門人は杵勝同窓会を組織していて、技芸の小三郎より優れているものが多い。それゆえ襲名の事は輒く認容せられなかった。小三郎は遂に葛藤を生じて離縁せられた。