Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lesen Sie 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 188.242 Zeichen · 380 Bildschirme
「わかった!」
と不意に晴信は庄八郎の言葉を遮った。
それから父の前へ出た。
「殿致しとうございます」こう晴信は云ったものである。すると信虎はカラカラと笑い、嘲けるようにこう云った。
「この大雪には城兵といえども、門をひらいて追っては来まい。追い縋る敵のないを知って殿を望むは卑怯であろうぞ」
しかし晴信は動じようともせず「殿いたしとうございます」とただ繰り返すばかりであった。
で、許されて陣中へ帰ると、すぐに晴信は庄八郎を呼んだ。ここで密談が行われる。それからの事は頼山陽が、作者のような悪文でなく非常な名文で書いている。
以二兵三百一殿。後二大軍一数里。止舎。親警二其兵一曰。勿レ釈レ甲。勿レ卸レ鞍。食レ於レ馬而後食。五更即発。唯吾所レ嚮是視。兵皆窃嗤レ是曰。風雪如レ此。何為警。五更。晴信即発。還向二海口一。与二三百騎一冒レ雪馳。昧爽抵レ城。源心已散二遣其兵一。独与二百人一留守。晴信分レ兵為レ三。自以二一隊一入レ城。二隊揚二幟城外一。応レ之。城兵不レ測二其衆寡一。不レ戦而潰。乃斬二源心一。以二其首一帰献。一軍大驚。云々。
これは驚くのが当然である。しかしてこの計を献じたのも、敵将源心を討ち取ったのも皆土屋庄八郎であった。