Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme
狸囃子というものは一体こうしたものなんだそうで、大概の方は狸退治どころか、ヘトヘトになって帰ってしまいます」
「いよいよ面白いな、泥棒が狸だとすると、フン捉まえると狸汁が出来るだろう。ガラッ八、一杯飲めそうだぜ」
平次はすっかり悦に入って、呆気にとられているガラッ八を顧みました。
「親分、狸が雨戸を破ったり、人を斬ったりするでしょうか」
「そこだよ、俺にも解らなくって弱っているのは」
平次はこんな気楽な事を言いながら、一度締め切った雨戸を開けさせて、今度は、斬られた主人清兵衛の死体を、一応見せて貰いました。
右の肩から胸へかけて、たった一と太刀、袈裟掛に斬った手口は、恐ろしい腕前で、とても狸や狐の仕業とは思われません。
「親分、こいつは狸にしちゃ器用すぎますぜ」
とガラッ八。
「馬鹿、世の中には、どんな狸がいるか、手前なんかに解ってたまるものか」
「そうですかねえ、親分」
「ところで番頭さん、その狸囃子は、何刻ほど続くんだネ」
「宵から始まって、夜中まで、いやどうかしたら、暁方まで続くでしょう。遠くなったり近くなったり、あれが始まった晩は、とても睡られるこっちゃございません」