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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

「そんな心持になってみたいね、親分」

「無駄は止して、山口屋は顔を見せないか」

「金持は薄情ですね、七里潔灰(結界)で」

「涼み船でお政を助けた船頭が解ったか」

「こいつは大手柄でしたよ。朝っから飛廻って漸く突き止めました。浜町の大野屋の船頭で、喜七という――」

「あの晩通り合せてお政を助けたのか」

「それが不思議なんで、客が一人で船を出させて山口屋の船から離れないように漕がせていたそうですよ――こんな晩は水に落ちる人があるかも知れないから気を付けてくれ、――と言ったそうで」

ガラッ八の話は怪奇にさえなります。

「その客は誰だ、解っているだろう?」

「それが解らないんで、暑いのに頬冠りを取らなかったと言いますよ。それに、お政を水から救い上げると、すぐ姿を隠してしまったそうで」

「フーム」

平次は唸りました。容易ならぬ企みが匂います。

「船頭はいつでも来てくれる事になっていますよ」

「それじゃ気の毒だが馬道へ伴れて行って、お葬式の支度で集まっている人間の首実検をさしてくれ。その中から頬冠りで船を雇った人間が見付かりゃ、占めたものだ」

「そんな事ならわけはありません、親分は?」