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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

「結構すぎるぐらいですよ、お品さん、大の男の、あまりはしっこそうなのは、かえって相手に用心させるから、私はガラッ八ぐらいな頓間な顔をしたのが欲しいんだ」

「まア」

「お品さんなら、女だけに相手も気を許すだろう、思い切って出かけてみる気はないかね」

「私でもお役に立つことなら、何でも遠慮なしにおっしゃって下さい」

「それは有難い、お品さんは生れ付き目先が見えるから、男だったら立派な御用聞だ」

「まア」

それでも大急ぎで支度をして、二人が立ち出でたのは朝の巳刻(十時)過ぎ。言葉少なに、平次が案内したのは、海雲寺の境内、その日正午の刻に富突きを興行しようという、物凄い場所でした。

徳川時代の富籤というものは、どんなに盛んなものであったか、これは書いていると際限もない事ですが、とにかく、幾度も幕令を以て禁止されながら、これが明治の初年まで続いて、あらゆる悲喜劇を生み、あらゆる害毒を流したことは言うまでもありません。

元禄、特に享保以後はいろいろ取締りの方法も講ぜられ、大検使小検使などいう大名以上の監督者まで付いて、比較的公平なものになりましたが、それでも、役人の目をかすめて、影富などいうものが行われました。