후리가나로 읽는 일본 고전
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うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면
「何の入道、死出の道は、追ッつけ一つであろうぞ。それにしても、はや御身の陣地までかく敵に駆けみだされたか」
典厩が、振向いて答えると、
「いや何、それがしも山本道鬼、さまで脆くは潰えませぬ。いったんは敵の本庄越前、柿崎和泉の手勢に、多少、踏み荒されましたが、必死にそれを押返し、敵の退き足につけ入って、わが先鋒隊山県昌景の敗勢を、極力、支えているところです」
「……オオ、彼方の潮にも似た人渦がそれか」
「支えきれば、お味方の勝利、疑いもありません。昨夜、妻女山へ奇襲した一万余の味方が、これへ駈けって参るまで、支えきれば、はやきょうの勝軍は、わが甲軍の上に」
と、いいかけた時、彼のうしろで、ひとりの伝令が、
「軍師。山県隊の右備え、内藤、諸角の二隊が、敵の新発田尾張守、その他の猛撃にあって突きくずされた。疾くその方面へ、加勢の手当をなせとの上意です。お早くっ」
と、どなってまた駈け去った。
「なに、右備えも」
と、この老軍師は、もう齢も六十をこえている身を、そう聞くと、壮者のように、槍を杖にして、ぬっと立った。
そして、五、六歩ほど、蹌めきつつ歩き出したが、もう一度、典厩のほうを振返って、