일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면

아오조라 문고

敵府脱出

と、口をむすんで、瞑目、ややしばらくの後、

「そもそもこのたびの戦端は、非義彼にあり、正義われに有り、ひたすら謙信が今日を待つあいだも、汝らをはじめ全軍のものは、この謙信が容易に起たぬを、憤懣していたほどではないか。ここに至って、安全を恃む陣地に拠らんとは、誰も心から思うてはおるまい。ただ必勝を期しているのみであろう。必勝を期すには、必死を期すこと当然である。――こう観じて来れば、一見、不利無謀にも似るこの陣所も、妙機変通のある山とも見えんか。……はははは。まず、こよい寝て、もういちど夜暁の下に大観してみい。犀川の広さ、千曲川の長さ、ここは敵地ながら、ここの眺めはいつも好きだ。わしも早く起き出よう。みな、解ったら順に陣所へもどって眠れ。……何の、海津城、こよいはおろか、明日とても、うごいて来るものか。出て来るものか」

そういい終って、謙信はもう一度、声を放って笑った。

雁の音は、しきりと、雲を縫っていた。

敵府脱出

――つなぎ烽火の警報に、寝耳に水の愕きをうけて、国中、わけても、府館の中心地甲府は、上を下へと、混乱を極めていたその夜――十五日の夜半だった。