후리가나로 읽는 일본 고전
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うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면
諸角豊後の戦死
馬から落ちる者、馬に踏まれる者、馬のあぶみにしがみついて、馬上の敵を引摺り下ろそうとする者。それを鞍上から斬らんとして、かえって、下の敵から突き殺され、無残な戦死をとげる者。
或いは、獲物を投げて、取っ組み合う。草と土と血を捏ね返し、死力と死力とが、遂に一方を斃して、その首をあげるとまた直ちに、
「戦友の讐」
とばかり、新手の敵があらわれる。見るまに、また一つ、また一つ、惜しみなく生命は散らされ、屍は山と積まれてゆく。
野面いちめん、草の葉の露は乾いて、霽れあがった霧に代って、馬煙や血けむりが立ちこめていた。
何とも名状し難い人間の叫喚と、弦鳴り、銃声、馬のいななき、それに伴う地鳴りなどの間から、その時、
「典厩信繁を討取ったり」
と、いう上杉方の凱歌と、
「信繁どの、お討死」
と、悲しむ味方の声とが、交に、諸角豊後の耳に聞えた。
諸角豊後の戦死
討死を遂げた者は、何かその日のまえに、予感めいたことばを洩らしているという。
「今朝がたから頻りに、きょうの戦は典厩の死に場所ぞと、一度ならずいわれていたがさては早くも、御舎弟様には……」
今や、全面的に、武田方の敗色は濃い。