일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면

아오조라 문고

信玄

そして再出征の布令はもちろん軍備の気ぶりも見えなかった。春日山城を中心とする諸所の支城への往来も緩慢だし、村々の秋祭は、平年よりは賑わって、戦時なら遊んでなどいないはずの鍛冶、具足師までが、この秋は、踊りの輪に交じって踊っていた。

信玄

四方の空、いずこを見ても、山ならぬはない盆地だが、城郭は平城だった。規模の大きなことは言語に絶している。そしてここを甲館とも呼び、躑躅ヶ崎の館ともいう。武田信玄のいる甲府の本拠である。

この時、信玄は四十二である。頸の根太く、肉むらの固肥りな体つきをしている。頬はゆたかで、色の黒い皮膚の下から少年の如き血色を照らし出している。手の甲を見ても、頬やもみ揚げの剃刀痕を見ても、多毛質なことがわかる。

そうした風貌から判断しても、絶倫な精力家であることや鉄のような意志の持主であることはすぐ感じるが、冷徹した理性は努めてあらわすまいとしている。眼じりに皺をえがいて、優しく見せているのがそれである。にも関わらず、いかに彼が努めて――春風人ニ接シ、秋霜己レヲ持ス――の態を心がけても、その大きな黒瞳をもった瞼は、涙というものに濡れた例しを知らないかのように見える。