일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면

아오조라 문고

苦衷の義清

かくて、一片の義気から発した戦は、きょうまで、九年の長いあいだに及んでいる。

しかも敵国は強い。士馬精鋭に鳴る甲山の猛将勇卒だ、また宇内幾人のうちにかぞえられる名将武田信玄だ。

義清のねがいはまだ達しられない。義清の旧領には、依然、武田の侵略が、そのまま暴威を誇っている。――この状態はついにこのまま永遠のものではないかと、近年は義清も、祖先の地へふたたび還ろうとする夢を、自ら儚い望みにすぎないものと諦めかけていたふうであった。

そこへ、きょう。

義清の胸を、痛切に打ちなやましたことがある。林泉寺の大法要であった。

苦衷の義清

きょうの大法要に、義清も、もちろん参列していた。

眼のあたりに、彼は、川中島で討死した人々のたくさんな遺家族を見た。

老いたる父母、今からは親のない幼き者たち、乳飲みを抱いている白き面の妻、その甥、その叔父、その姪など、無数の縁者を、きょうの法筵に見た。

一山の高徳天室、宗謙、その他の衆僧が、曹洞最大な法華をささげて、英魂の冥福をいのるあいだも、義清は、ひとみをあげて、それの壇を仰ぐことができなかった。また、眼をそらして、伽藍の廊上階下に満ちている多くの遺家族たちを正視できなかった。