후리가나로 읽는 일본 고전
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うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면
塩祭
塩祭
ここ両三年の越後と甲斐とは、依然、宿命的な敵対国として双方、国境を堅持しながらも、その活動は、各※(二の字点、1-2-22)べつな方へ向けられていた。
元亀三年から翌天正元年にかけての信玄は、東海を目標に、三方原に出て、徳川家康の軍を粉砕し、その本城浜松にまで迫っていた。
同じ年、謙信は、その八月から越中平定に出征して、天正元年の正月を陣中に迎え、三月富山附近の攻略を終り、四月、春日山の城へ帰って来ると、まもなく、
「甲斐の晴信入道信玄には、この三月中に、卒去されたそうです」
という寝耳に水のような報告をうけた。
謙信はちょうど昼の食事中であったという。早打ちの知らせを、側近の臣から聞いて、
「なに。甲斐の入道は亡くなられたとか。……ああ、多年の好敵手とも、ふたたび相見える日はもうないか」
箸の手を膝に落して、潸然と涙の下る瞳をとじていたが、またこう呟いて、諸臣の士気を戒めたということである。
「――敵なき国は亡ぶという。或いはかえってこのために、越後の弓矢も弛むかも知れぬ。とはいえ、信玄ほどな大才を敵として、それに敗られまじ、それに打克たんと不断に己れを磨く目標はいまやこの世になくなった。