일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면

아오조라 문고

すこしも激越でなく。また、抗議的でなく。

貴下の良心に訴える。

と、いう程度にである。

こういう事理や情をつくした辞句に、顔あからめる如き信玄ではない。すでに両国が修好を締結するまえ数年に亙って、信越国境では三度も彼と激戦を交えているので、越後勢の精鋭、謙信の端倪すべからざるものであることは充分に心得ているが、それにもかかわらず信玄のどこやらに、彼にたいする軽視が除ききれなかった。何といっても謙信は彼より九ツ年下なのと、その領土、財力、軍備、あらゆる角度から見ても、

――謙信何する者ぞ。

と、弱小視する気もちを制しきれなかった。

で、使者が来たと聞くと、その書簡を見るまでもなく、

(和をまとめに来たな)

と、直感した。

(戦う気があるなら、使者などよこす要はない。こちらも虚をついたのだ。虚を衝いて出てくるのが必然――)

その考えの下に、謙信の書簡をひらくと、

(果たして!)

と、思うものがあった。

信玄としては、万事、予想どおりであった。ともあれ、口上を聞き、返事も与えてやらねばならぬが――その特使の男がまた少々変っていると家臣から聞かされたので、

(どんな人物か)