후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
「気をつけて行け」
「じゃあ、柳の馬場で」
城太郎の跫音は、闇の遠くへ、遠ざかって行った。
その跫音の聞きとれなくなるまで、武蔵は、柵の隙間へ顔を寄せてじっと立っていた。
――そして彼の行った先に安心すると、初めて身軽そうに、足を早めだした。
それまでの薄暗い遊廓裏の道を捨てて、三筋のうちでもいちばん繁華な総門の通りへ出て来ると、そこをぞめき歩いている人影の中に、彼のすがたも、一個の嫖れ男のように紛れてしまう。
しかし――笠もかぶらずに、そのままの身装で、一歩、総門を踏み出すと、
「あっ、武蔵!」
と、そこらに潜んでいた無数の眼が、むしろ意外のように、一斉に、彼の姿へ向って光った。
総門の両側には、莚がこいの駕屋の溜りがある。そこにも、二、三名の侍が、股火をしながら、総門の出入りを睨んでいた。
そのほか、編笠茶屋の床几だの、向い側の飲食店などにも、一組ずつ見張りが屯していたし、その中から四、五名の者が交代して、総門の際に立ちはだかり、廓内から出てくる頭巾だの編笠の顔はいちいち無遠慮にのぞき込み、中を隠した駕が来れば、駕を止めて、その覆いの中を検めていた。