후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
五
かがみ込んだ野兎のように、武蔵の眼は下り松の梢を凝視する。
足数にしても、そこまではもう何十歩と眼でも測ることができよう。そして下り松の辻の位置はこの坂下よりさらに幾分か低地になっているため、その梢も比較的低く見られる。
――武蔵は見た。
樹の上に潜んでいる人影を。
しかもその男は飛道具を持っているらしい。それも半弓ではない、鉄砲らしいのだ。
(卑怯な!)
と、憤ってまた、
(一人の敵に)
と、愍れみもしたが、さりとて予期していないことではなかった。これくらいな用意は当然あるものと心構えには入れていたことである。吉岡方でもまた、まさか自分がただ一名でここへ臨むものとは考えていないに違いない。そうすると飛道具の備えもある方がむしろ賢いことだし、それも一挺や二挺ではないものと見なければなるまい。
だが、彼の位置からは、下り松の梢だけにしか発見できなかった。飛道具の者が皆、樹の上に潜んでいるものという見解を持つのも早計であり危険である。半弓ならば岩のかげや低地にもかくれていようし、鉄砲ならば、この山腹から撃ってもあたる。
しかし、たった一つ武蔵にとって有利だったのは、樹の上の男も、樹の下の一かたまりも、みなこっちに背を向けていることだった。