후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
五
五
お通も見た。
城太郎も見つけた。
――滝つぼの中にである。
吼え哮ぶ飛沫や、真っ白な霧のために、初めは、石か人間かと怪しまれたが、二つの手の指を、胸の前にがっきと組合せ、五丈余りの滝の下に、じっと、頸を垂れている裸形の者は、石ではない、武蔵であった。
お通は、此方の絶壁の道の中途から――城太郎は、向う側の淵の岸から、それと見ると、われを忘れて、
「あッ、お師匠様っ、お師匠様アっ」
「武蔵さまっ――」
声かぎりに、呼び交わしたが、その二人の叫びに挟まれても、武蔵の耳には、もう、とうとうと吼える滝の音のほかは、なにものの声も入るはずはなかった。
蒼ぐろい滝つぼの水は、武蔵の乳のあたりまであった。百千の銀龍と化って、水は彼の顔や肩に咬みついてくる。千万の水魔の眼と化って、狂う渦は彼の脚を死の淵へ引きずり込もうとした。
「…………」
ハッと、ただ一つでも、弱い呼吸をつくか、心に弛みが起れば、途端にその踵は水苔の底を滑って永久に帰れない冥途の激流へ送り込まれてしまうかも知れないのである。
しかも、頭上から落ちて来る滝の圧力は、何千貫という重さを負わされているような感じだった。