일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면

아오조라 문고

今でも多くの山村には、ヒデ鉢という物が残っている。円くほり凹めた石の皿、または破損した古鍋などを用いて、その中で松の小割木を燃したのが、以前の世の灯火であった。

或いは僅かな板切れに粘土を塗り附けてひでの鉢に充てたものもあった。そんな質素な道具がまだ保存せられてあるのに、人ならば一代の間に行灯となりカンテラとなり、石油ランプも三分芯から丸ボヤに進んで、ついに電灯の今日となったのである。

家の明るくなるのは愉快なものである。独り夜分ばかりではない。紙の障子が自由に用いられるようになってから、窓も高く小さくしておくに及ばず、戸をたてておく必要がなくなった。さらに硝子の恩恵までが、今は農村にも及ぼうとしているのである。

家は是がために、単純なる休息の隠れがではなくなった。明るい家では隅々の物を片付けずにはおられぬように、外で労働をせぬ人々の余った時間を、自然に整理し利用して、それぞれに意味のあるものにしたのは、まったくこの家の光の力であった。

殊にうれしいのは少年や若い女性の、学問が自由になったことである。当人たちの考え次第に、どんな目的にでも時間を用立てることができるようになったことである。