후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
七
七
昔の人が寒暑につけて、天然に対する抵抗力の強かったことは、とうてい今人の想像の及ばぬところであるから、素肌に麻を着て厳冬を過したとしても不思議はないが、これ以外に多分は獣皮なども取り添えられたことと思う。また麻衣や藤衣を何枚も重ねて着たでもあろう。いわゆる布子としては信州秋山の例のように、これらの繊維の屑を綿のようにほごして中に入れたろうと思うことは、今でも麻の屑をヲグソと謂って、それに使っているのからも想像せられる。秋田県などでユブシマすなわち夜衾というものが稀にまだ残っているが、是には表を藤布として、中の綿を麻の屑にしたものがあった。或いは支那で閔子騫が、継母に憎まれて着せられたというような、葦の穂綿なども使われていたろうかと思うが、少なくとも木綿の綿はまるで無く、筑紫綿とも言わるる絹の真綿は、常人の家では企て望み難いものであった。
藤葛または「いぬからむし」などのほかに、なお衣服の原料であったかと思われるのは楮である。『阿波志』にタフの原料として穀の皮を用いたというカヂも、今のヒメカウゾか、そうでなくともこの属の一種であったろうと思う。