후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
凡人文芸
一
我々は酒を飲む習慣の利弊に関しても、是非とも今と昔との事情の変化を知って、現在の状態が果して国の福祉と合致するか否かを、明らかに認識し得るようにしなければならぬ。それを各人が自由に判断するだけの歴史知識が、現在はまだ具わっておらぬとすれば、少なくとも求めたら得られる程度に、歴史の学問を推し進めなければならぬ。いつも民間の論議に揺蕩せられつつ、何らの自信も無く、可否を明弁することすらもできないのは、権能ある指導者の恥辱だと思う。
凡人文芸
一
昭和八年の五月、私は始めて隠岐島に渡ってみた。西郷の町に逗留していた際に、宿の近くの大社教の分院に何か祝い事があって、島名物の村相撲が、大層な景気で村々から乗り込んできた。それが生憎のしけ模様で、何度か中断してまだ一向に取進んでいない時であった。あまり賑やかそうなので傘を借りて、夕方ぶらりと様子を見に出てみると、土俵場は雨に沾れて人影もなく、ただその周囲の掛茶屋の中から、多くの灯が揺めき酒盛りの声が聞えている。村角力の後援者たちが、退屈なものだから飲んでいるのである。男たちは騒々しいばかりで一向に纏まったことも言わぬが、その中にまじって女がいい声で歌っている。