후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
七
これから南の方へ追々と出て行くと、いずれの島でも日本のような夏で、乾いた北欧の大陸に成長した人々は、大抵は閉口して働けなくなる。その間にあって我々ばかり、以前ならばどうにか活溌な生活を続け得たものだが、今のようなあいの子の服装が癖になってしまっては、折角永い年月ゆかしがっていた常夏の国へ行きながら、常しえの夏まけをしなければならぬ結果を見るかも知らぬ。
七
政府大臣が推奨する質実剛健の気風とかは、いかなる修養をもって得らるるものか知らぬが、もしそれが条件なしに、木綿以前の日本人の生活に立ち還ることを意味するならば、その説は少なくともこの久しい歴史を忘れている。東京の町などでは三十年余り前に、裸体はもとよりはだしまでも禁制した。しかもその当座は草鞋がなお用いられて、禁令は単に踏抜きを予防するにすぎなかったが、もう今日ではことごとくゴム靴だ。そうでなければゴム底の足袋をはいている。足袋は全国に数十の工場が立って、年に何千万足を作って売っている。にえかえる水田の中に膝頭まで入って、田の草を取る足がだんだんに減少する。たまたま犬の一枚革を背に引かけて車を輓き、或いは越後からくる薬売の娘のごとく、腰裳を高くかかげて都大路を闊歩する者があっても、是を前後左右から打眺めて、讃歎する者の無いかぎりは、畢竟は過ぎ去った世の