후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
火吹竹のことなど
一
(附記)是は昨年五月の近畿方言学会の講演に、若干の資料を補足して解説を精確にしたものである。私の目的は一つの単語の知識を添えることではない。現在の辞典家の方法が危険だということを警告したいのである。
火吹竹のことなど
一
早春に野をあるくと、いつでも思い出す『比佐古』の両吟、
雲雀啼く里は厩糞かき散らし 珍碩
火を吹いて居る禅門の祖父 正秀
本堂はまだ荒壁の柱組み 碩
羅綾の袂しぼりたまひぬ 秀
この頭を剃った老農の姿は、殊におかしくも又なつかしいが、作者の胸に描いている古家の炉ばたの光景は、おそらくは火吹竹とは関係の無いものであったろう。外はうらうらと緑に光った空の下に、子どもも女たちも出て働いている日、祖父だけが一人残って鑵子の火を焚きつけようとしている。その丸坊主の脊をくぐめた様子が、この上も無い俳諧に感じられたものと思われる。
私などの小さい頃の田舎には、火吹竹の無い家などは一軒も無かったように記憶するが、それが追々に無くてすむことになったと同じく、以前もそれを使わぬ農家が幾らもあって、この物の存在はすでに足利期末にも知られていたにかかわらず、微々たる発明であるだけに、存外に流行が遅々としていたのである。