일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면

아오조라 문고

火吹竹の発明は是に対する援助であったが、或いは土地によっては十分にその恩沢に浴せぬうちに、また次のホクチや附木・燐寸の時代に来てしまった家もあるかと思う。しかしこの火を吹くという古式は、ちょうど燐寸の排斥と同じように、そう簡単には棄てられてもしまわなかった。たとえば年越や節供の前夜には、特に清い火をこしらえて翌朝の神供を調える料にいけて置き、または正月中は同じ火を続けるために、節榾などという太い薪を使う処もある。それへ上手に灰を掛けて、朝は真赤な燠になっているようにして置く事が、今でも家刀自の技倆であり、また威望の根拠でもあるごとく見られていた。背戸から隣の家へそっと火を借りに行くなどということは、勿論もう必要の無いことであるが、それでも昔大歳の夜おそく、火種を絶してしまった新嫁が、途法にくれて門に出て立っていると、遥か向うの方から炬火が一つやってくる。この棺桶を預かってくれるならば、火を貸そうと謂ったというような昔話がまだ残っている。ようやく火を貰ってその棺桶を納戸に匿して置いたのを、正月になってからそっと開けて見ると、中には黄金・白金が一ぱいという類の、人が夢見得る限りの美しい空想が是に続いたのである。