일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면

아오조라 문고

初期にはどうであったか知らぬが、少なくとも今日の西洋人はただ口中を燻すばかりで、鼻の穴からもめったに煙を出さない。これに反して我々はよほどわるい煙草を吸っているが、それでも息の底まで吸い入れぬと承知をせぬ人が多いのである。それ故に是が神経系統に与える影響は、向うの本には依れないものがあるかと思っている。吸付け煙草の風習は、たしかに古来のモラヒ、すなわち共食の心理と関係がある。女性の親しい友だちが是をしているのを元はよく見たが、単に煙草を貸すとか火を附けてやるとかいうためだけでなく、自分もゆっくりと吸ってからそのあとを相手に渡すのである。近頃は巻煙草になってどう変ったか知らないが、この風が特に遊里に盛んであったことは、近世の市井文学によく見えている。吸付け煙草というのはむしろ新しい言葉で、それ以前は是をもツケザシと呼んでいた。ツケザシは誰でも知っているように、本来は酒の一つの作法であった。すなわち酒盃の滴を切ってしまわずに、思う人の手に渡すことで、最初は多分同じ器から分ち飲むことであったろうと思う。是が男女の情を通わす方式になったのも自然であって、そのためにこそしばしば刃傷にも及ぶような、若い人々の盃論が起こったのである。