후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
古志の努奈河媛の御歌にもあるように、男とちがって只一処の婚姻にしか、携われぬもののごとく考えられていた。それが千里の山川を行き往いて、数かぎりもない運命に身を托するようになったということは、もし原因がありとすればそれは必ず異常のものでなければならぬ。だから多くの歴史家に考えられることは、第一に種性の差ということであったのである。江口・川尻の船の家に老い、さては野上・坂本の路次にを立てて、朗かなる歌の声を東西の旅人に送っていた者は、最初からそういう生活様式を持って、日本へ入って来た人々の末でもあるように、自分なども想像していたのである。しかし近代の記録せられた事実は、全然この推測を裏書しない。むしろ反対の資料をもって充ちている。少なくとも中世以後に、新たに加わった原因は多いのである。親が貧困で娘を奉公に出すというような草冊子風なものは別としても、普通の家に生まれた女の子が、次第にこの仲間になって行く路筋は、かなり大きく開かれていたように思われる。地方に勢力のあった御社や仏寺を後楯として、その信仰の宣伝によって生計を立てた者などは、起こりが古いからまだ家柄のように見られぬこともないが、この中にも新たな志願者の幾らも加わったのが現実である。