후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
この微小なる結合体を、古い日本語では連衆といい、またはツレともトギともドシとも謂っていた。独り風流の交りだけに止まらず、田舎にもあれば児童の群にもある。この人々の間には通常ならぬ相互の理解があり、それからまた最も容易なる共同感銘の、言語の必要を超越するものが有り得た。是がこういった短い句形をもって、時には驚くような人情の深みにまで、入ってゆくことのできた理由であると同時に、時代環境を異にする門外漢には、よほど気をつけても判らぬ点が、少なくない所以かと私は思っている。
もう一つ考えてみるべき点は、この俳諧というものの入用な時勢、境涯年齢のあることである。諸君も多分年を取るにつれて、この説に同感せられることが多くなってくるだろう。歴史にいわゆる世捨人または隠者というものには、存外に人世に冷淡な者は少なかった。気分態度からいうと今日の浪人、ないしは不平家という者とやや似ている。正面から時代と闘うことは勿論、大きな声では批評もできず、諷刺も僅かに匿名の落首をもって我慢する人々、大抵は中途で挫折して、酒や放埒に身をはふらかす人々が、以前はこんなおかしな片隅に入って、文芸によって静かに性情を養って、一生を送っていたのである。