후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
また『猿蓑』の、
押合うて寝ては又立つ仮枕
たゝらの雲のまだ赤き空
是は普通は旅の鋳物師の、朝早く立つ処と謂っているが、幸田さんは雲まで赤くなるようなタタラ吹きは無いから、信州とか筑前とかの地名だと言われる。東北大学の先生たちの共同研究も本になって出ているが、是などは初からまちまちの解釈で、意見のちがったままが報告せられている。古いところでは宜麦の『続絵歌仙』などという絵解きを見ると、あまりにも私らの胸に描いていたものと、ちがっているのがまず滑稽である。一つだけ例を引くならば『炭俵』の一聯、
算用にうき世を立つる京住居 芭蕉
又沙汰なしに娘よろこぶ 野坡
この「うき世を立つる」というのは遊蕩生活のことで、京ではそれをすら飯の種にしていると、太鼓持か何かのことを言った句であるが、それをこの絵本には眼鏡の老人が御産の枕屏風の外で、秤で銀を量っているところが描いてある。どうしてまたこのようにも人々の解するところが異なるのであろうか。私などの想像では、一つには文法上の無理が多いこと、また一つには時代の推移に伴のうて、言葉も風俗も変ったからであろうが、主たる原因としては作者の境涯と教養、その他あらゆる生活の経験が、後世の読者とは共通でなかったことを挙げなければならぬ。