후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면
二
張均は、階下に拝跪して、
「帝のご聡明を信じて、臣張均は今日こそ、あえて、お気に入らぬことをも申しあげなければなりません。照々として、公明な御心をもて、暫時、お聴きくださいまし」
「なんじゃ」
「ほかでもありませんが、君側の十常侍らのことについてです」
十常侍ときくと、帝のお眸はすぐ横へ向いた。
御気色がわるい――
張均には分っていたが、ここを冒して真実の言をすすめるのが忠臣の道だと信じた。
「臣が多くを申しあげないでも、ご聡明な帝には、疾くお気づきと存じますが、天下も今、ようやく平静に返ろうとして地方の乱賊も終熄したところです。この際、どうか君側の奸を掃い、ご粛正を上よりも示して、人民たちに暗天の憂えなからしめ、業に安んじ、ご徳政を謳歌するように、ご賢慮仰ぎたくぞんじまする」
「張郎中。なんできょうに限って、突然そんなことを云いだすのか」
「いや、十常侍らが政事を紊して帝の御徳を晦うし奉っている事はきょうのことではありません。私のみの憂いではありません。天下万民の怨みとするところです」
「怨み?」
「はい。たとえば、こんどの黄巾の乱でも、その賞罰には、十常侍らの私心が、いろいろ働いていると聞いています。