후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면
二
と、いかにも名残り惜しげに、眼に涙すらたたえて云った。
そして、いつまでも、話しこんで帰ろうともしなかったが、やがて思いきったように、子龍は云いだした。
「劉兄。――明日ご出発のみぎりに、それがしも共に平原へ連れて行ってくれませんか。こう申しては押しつけがましいが、私は、あなたとお別れするに忍びない。――それほど心中に深くお慕い申しているわけです」
と鬼をあざむく英傑が、処女の如く、さしうつ向いていうのであった。
二
玄徳もかねてから、趙子龍の人物には、傾倒していたので、彼に今、別離の情を訴えられると、
「せっかく陣中でよい友を得たと思ったのに、たちまち、平原へ帰ることになり、なにやら自分もお別れしとうない心地がする」と、いった。
子龍は、沈んだ顔をして、
「実は、それがしは、ご存じの如く、袁紹の旗下にいた者ですが、袁紹が洛陽以来の仕方を見るに、不徳な行為が多いので、ひるがえって、公孫こそは、民を安める英君ならんと、身を寄せた次第です。――ところが、その公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)も、長安の董卓から仲裁の使いをうけると、たちまち、袁紹と和解して、小功に甘んじるようでは、その器もほどの知れたもので、とうてい、天下の窮民を救う英雄とも思われません。