후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면
流行る童歌
一
「峠を降りると夜が明けるだろう。その間に奴らも、今夜の仕事をすまして、後から追いついてくるにちげえねえ」
「では、歩き歩き、通ったしるしを残して行きましょう」と、甘洪は、廟の壁に何か書き残したが、半里も歩くとまた、道ばたの木の枝に、黄色の巾を結びつけて行く――
大方の馬元義は、悠々と、驢に乗って先へ進んで行くのであった。
流行る童歌
一
驢は、北へ向いて歩いた。
鞍上の馬元義は、ときどき南を振り向いて、
「奴らはまだ追いついてこないがどうしたのだろう」と、つぶやいた。
彼の半月槍をかついで、驢の後からついてゆく手下の甘洪は、
「どこかで道を取っ違えたのかも知れませんぜ。いずれ冀州(河北省保定の南方)へ行けば落ち合いましょうが」と、いった。
いずれ賊の仲間のことをいっているのであろう――と劉備は察した。とすれば、自分がのがれてきた黄河の水村を襲ったあの連中を待っているのかも知れない、と思った。
(何しろ、従順をよそおっているに如くはない。そのうちには、逃げる機会があるだろう)
劉備は、賊の荷物を負って、黙々と、驢と半月槍のあいだに挟まれながら歩いた。丘陵と河と平原ばかりの道を、四日も歩きつづけた。