일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

六

師弟の情は忍び難いが、なお、私情に過ぎない。いやしくも天子の命とあらば、地を噛んでも伏すべきである。世々の道に反かずということは、そもそも、われらの軍律の第一則であった。強って、乱暴を働くにおいては、天子の臣に代り、また、わが軍律に照らして、劉玄徳が、まず汝の首を刎ねん。――いかに張飛、なおさわぐや」

と、かの名剣の柄をにぎって、眦を紅に裂き、この人にしてこの血相があるかと疑われるばかりな声で叱りつけた。

六

――檻車は遠く去った。

叱られて、思いとどまった張飛は、後ろの山のほうを向いて、見ていなかった。

玄徳は、立っていた。

「…………」

黙然と、凝視して、遠くなり行く師の檻車を、暗涙の中に見送っていた。

「……さ。参りましょう」

関羽は、促して、駒を寄せた。

玄徳は、黙々と、騎上の人になったが、盧植の運命の急変が、よほど精神にこたえたとみえ、

「……ああ」と、なお嘆息しては、振向いていた。

張飛は、つまらない顔していた。彼にとっては、正しい義憤としてやったことが、計らずも玄徳の怒りを買い、義盟の血をすすり合ってから初めてのような叱られ方をした。

官兵どもは、それを見て、いい気味だというような嘲笑を浴びせた。