일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

関羽一杯の酒

一

軍の総帥たる袁紹へささやいて、

「それは考えものですぞ」と讒言した。

「彼――孫堅という人間は、江東の虎です。彼を先手として、もし洛陽を陥しいれ、董卓を殺し得たとしても、それは狼をのぞいて、虎を迎えてしまうようなものです。あの功に焦心っている容子を見れば、およそ邪心が察せられます。――兵糧が乏しくなってきたのはよい折、この折を幸いに、兵糧を送らずにおいて、彼自身の兵が意気沮喪して、乱れ散るのを待つのがいいです。それが賢明というものです」

袁紹は、そう聞くと、

「実にも道理」

と、その説を容れ、とうとう兵糧を送らなかった。諸州十八ヵ国から集まってきた将軍同志の胸には味方とはいえ、おのおの虎視眈々たるものや、異心があったのは、是非もないことである。

関羽一杯の酒

一

水関のほうからは、たえず隠密を放って、寄手の動静をさぐらせていたが、その細作の一名が、副将の李粛へ、ある時こういう報告をしてきた。

「どうもこの頃、孫堅の陣には、元気が見えません。おかしいのは兵站部から炊煙がのぼらないことです。まさか、喰わずに戦っているわけでもないでしょうが」

李粛は、それを聞きおいて、次の日、べつな方面から、また二名の細作を呼び寄せて質した。