일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

二

ために、山と積まれてあった盗難品の財宝は、後に、それぞれ被害者の手にかえった。その中には、銭塘の富豪が家宝とした宝石の匣などもあった。けれど孫堅は、一物も礼など受けなかった。

以来、彼の名は、弱冠から南方にひびいて、その人望は、抜くべからざるものになってきた――という話なのである。

「ふーム。そいつは相当な男だとみえる。しからばこちらからも、由々しい大物を大将として、討伐に向わせねばならんが……」

董卓もさすがに、慎重になって、

「はて、誰がよいか」と、思案していた。

すると、帳の蔭にあって、

「丞相丞相、それがしのあるを、なにとて忘れ給うか」と、不平そうにいう者があった。

二

「誰だ。帳の蔭でいう者は」

董卓が咎めると、

「呂布です」と、姿をあらわした。

呂布は、一礼して、

「何をお迷いなされますか。たかの知れた曹操や袁紹輩の企てなど片づけるに何の造作がありましょうや。こんな時、それがしをお用い下さらずして、何のために、赤兎馬を賜わったのですか」

と、むしろ責めるような語気で、なお云った。

「この呂布を、お差向けねがいます。芥の如き大軍をかき分けて、孫堅とやらを始め、曹操、袁紹など逆徒に加担の諸侯の首を、一々大地に梟けならべてご覧に入れん」