후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면
天下一統の大業を完成して、後漢の代を興した光武帝から、今は二百余年を経、宮府の内外にはまた、ようやく腐爛と崩壊の兆があらわれてきた。
十一代の帝、桓帝が逝いて、十二代の帝位についた霊帝は、まだ十二、三歳の幼少であるし、輔佐の重臣は、幼帝をあざむき合い、朝綱を猥りにし、佞智の者が勢いを得て、真実のある人材は、みな野に追われてしまうという状態であった。
心ある者は、ひそかに、
(どうなり行く世か?)と、憂えているところへ、地方に蜂起した黄巾賊の口々から、
――蒼天已死
の童歌が流行ってきて、後漢の末世を暗示する声は、洛陽の城下にまで、満ちていた。
そうした折にまた、こんなこともひどく人心を不安にさせた。
ある年。
幼帝が温徳殿に出御なされると、にわかに、狂風がふいて、長二丈余の青蛇が、梁から帝の椅子のそばに落ちてきた。帝はきゃっと、床に仆れて気を失われてしまった。殿中の騒動はいうまでもなく、弓箭や鳳尾槍をもった禁門の武士がかけつけて、青蛇を刺止めんとしたところが、突如、雹まじりの大風が王城をゆるがして、青蛇は雲となって飛び、その日から三日三夜、大雨は底のぬけるほど降りつづいて、洛陽の民家の浸水くもの二万戸、崩壊したもの千何百戸、溺死怪我人算なし――というような大災害を生じた。