일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

弟の董旻に、御林軍の兵権を統べさせ、兄の子の董を侍中として、宮中の枢機にすえてある。

みな彼の手足であり、眼であり、耳であった。

そのほか、彼につながる一門の長幼縁者は端にいたるまで、みな金紫の栄爵にあずかって、わが世の春に酔っていた。

塢――

そこは、長安より百余里の郊外で、山紫水明の地だった。董卓は、地を卜して、王城をもしのぐ大築城を営み、百門の内には金玉の殿舎楼台を建てつらね、ここに二十年の兵糧を貯え、十五から二十歳ぐらいまでの美女八百余人を選んで後宮に入れ、天下の重宝を山のごとく集めた。

そして、憚りもなく、常にいうことには、

「もし、わが事が成就すれば、天下を取るであろう。事成らざる時は、この塢城に在って、悠々老いを養うのみだ」――と。

明らかに、大逆の言だ。

けれど、こういう威勢に対しては、誰もそれをそれという者もない。

地に拝伏して、ただ命をおそれる者――それが公卿百官であった。 こうして、彼は、自分の一族を※(「眉+おおざと」、第4水準2-90-21)塢城において、半月に一度か月一度ぐらいずつ、長安へ出仕していた。

沿道百余里、塵をもおそれ、砂を掃き、幕をひき、民家は炊煙も断って、ただただ彼の車蓋の珠簾とおびただしい兵馬鉄槍が事なく通過するのみを祷った。