후리가나로 읽는 일본 고전
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うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면
そして、主将謙信のすがたへ、近く遠く、一様に眸をそそいでいた。
「…………」
謙信は、馬の鞍つぼに、手綱をはさみ、胸に両掌をそこに合せていた。西方の空へ向って――。
老将たちも旗本も、列の遠い端にある荷駄の者までが、みなそれに倣って、しばし黙祷を送っていた。
終ると、謙信は、馬から伸びあがるように、
「――橋流水不流――行こう、ひとまず、春日山のわが本城へ」
そういうと、左右を促して、ふたたび北へ北へ峠を越えた。
謙信が大きい声でいった初めの一句は、どうも皆にはよく分らなかった。何か禅語のうちにあることばらしい事だけは想像されたが、意味がよくわからない。
「……橋ハ流ルルモ水ハ流レズ。そんなふうに聞いたが?」
と、自問自答するのだった。
案を会得して、いう者もある。
「水は流れるものなのに流れずといっている。それはつまり永遠のすがたをさしていう意味ではないかな。架けたかと思えば流され流されたかと思えば架ける。眼前の悲喜にとらわれるな。そうお館は仰っしゃったのではあるまいか」
ともあれかくて遠征の越軍は、ひとまず春日山の城へはいった。謙信はかたく期すところがあるらしく、帰城の後の生活は朝夕常のごとくであった。