후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면
――つまり今日限り、村上家に対する御任侠はおやめねがいたいのです。それがし自身も、直ちに、お暇を乞うて、高野の山奥へでも、遁世仕る所存にござりますれば」
非常な勇気をもって、義清は一息にいった。生来、善人で遠慮がちなこの人が、これ程のことをいうには、よほどな決意と勇気を胸に誓ってであろうと、正直にその心もちは受けとれるのである。
「ほう」
謙信はその大きな眼を殊さら大きくみはった。
「……では、何といわるる。あなたは、祖先以来の地、旧領信濃に帰って、ふたたび以前の領民にまみえる望みを断念したと仰せらるるのか」
「そうです。……折角、今日まで九ヵ年のあいだ、お館を初め越後衆全体の御援助をこうむりましたが」
ここまでいうと、義清はまた胸をくずして、べたりと、畳に両手を落し、その上に面を伏せてしまった。
髪の毛がふるえている。その髪にもはや白い霜が見える。
いまこそ、他家の客分となって、かく謙信の前にも卑下しているが、この人の血液には正しく高貴のながれさえある。清和源氏の末流、信濃の名族だ。気のどくな境遇よと、謙信はその老いを見るにつけすぐ思う。そしてその一半の罪は自分にあるような責任すら覚えるのだった。