후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
カペエの特色は、その磨き抜かれた清麗さだ。神経は隅から隅まで行きわたって、純金の針金のようにぴんと張っている。しかし、その得意とするベートーヴェンの演奏などになると、精緻極まる演奏のうちに、強靱卓犖なナポレオン的な力が漲る。真に驚くべき演奏と言っていい。
レコードは非常に沢山あるが、どれを採っても決して後悔するようなことはない。一九二九年の吹込みが最後で、録音は決して新しいと言えないが、カペエ・レコードはコロムビアのカタログにあるのが全部の遺産で、しばらくは、これ以上の弦楽四重奏団が世に現われそうもないとすると、一つ一つが宝玉のように貴くなる。
カペエのベートーヴェンは、その全部が最上級の名演奏だが、わけても『四重奏曲第十五=イ短調(作品一三二)』(コロムビアJ七五六二―六、名曲集八八)をまず聴いて見るがいい。この曲はベートーヴェンが病気の癒えた感謝と祈りをこめて書いた曲で、その第二楽章の「アンダンテ・モルト・アダジオ」の美しさは、この世のものとも覚えないほどだ。カペエの演奏の幽玄な幸福感と慎ましい諦観とは、なんという美しさだろう。私はこのレコードを、あらゆる機会にかけ、私の出て行くあらゆるコンサートに持ち出すので、すっかり摺り切れて、もう一組新しいのを求めなければならないようになっている。