일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면

아오조라 문고

ほとんど世界的大提琴家とは思えぬほどの、鄙びた一面を持っていることも、我々はくり返して聴かされている。エルマンの演奏に、一種の野趣を持つのはそのためであろうと思う。即ち善意に解釈すれば、エルマンには「上品ぶる」ところも、「思想的に深そうな顔をする」野心もないのだ。あるがままのロシア人エルマン、土の中から生れて来た天才エルマンには、欧州の大宮殿や大貴族のホールよりは、アメリカの平民的な大演奏場が似つかわしく、民衆の持つ、無邪気さと下品さを、そして限りなき貪婪な美の欲求に応ずるものを持っているのであろう。

関東大震災の報がアメリカに伝わった時、第一番に起って、義捐金募集の演奏をしたのはエルマンであった。それより二年前に日本を訪ねて、予想以上の歓迎と厚遇を受けたことを好漢エルマンは忘れなかったのである。

エルマンの良さはそこにあると思う。彼の直情径行的な性格は、あらゆる場合に「上品ぶり」も「気取り」もせず、あるがままの野趣と魅力とを発散させる。彼は食卓上のバタさえ知らなかった――と大田黒氏は書いている。それは恐らくエルマンの冗談であったかも知れないが、とにかく、バタを知らないことを冗談にするほど、エルマンは野蛮さと稚気とを持っているのだ。