후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
佐渡では能登と土佐と二つの国から漂着した男女が、行き逢うてここに島人の始祖となったという伝説もあるそうだが、それはおそらく空想の翼が、生え揃うてから後の飛躍であった。八丈の島で種姥といい、または「櫓かこみにょこ」とも謂って、大津波の折に櫓を抱いて、たったひとり命を全うしたと伝えられる女性などは、その時身ごもっていて後に男の子を生んだ故に、幸いにして人間の種を絶さなかったとさえ謂われている。
この物語の汎くまた久しく行われていた事実に関しては、後年必ずその幽玄の理を説く人があろうと思うが、それは自分などの今試みようとするところではない。小さな一つの話題として提供してみたいのは、コヒというただ一箇の日本語の、意外なる内容の進化である。我々の言葉は大となく小となく、一つとしてその起原を形あるもの、目で見手で触れ得るものに発しないものは無いように思われるが、この語はそもいずれの時、いかなる機縁によってこのように行くえも知らず、限りも測り難いような茫洋と大いなるものになってしまったか。できることならばもう一度、静かにこの問題が考えてみたいのである。
「恋ふる」