후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
しかしこういう正式の瞽女の巡ってあるく村里は、僅かな距離のうちに昔から限られていたようである。いわゆる田舎わたらいはその区域から外に出て行く者のことで、是には必ずしも本元のような、厳しい監督が及んではいなかった。たとえば信州では稀に道徳の堅固でないものがあると、それはみな旅の瞽女、越後のゴゼということにきまっていた。関東の田舎でも格式を守る旧家では、毎年定まった盲女しか迎えなかったと見えて、上総にはレイノゴゼという地名の残っている村もあるが、自分らが物を知ってからは、顔には見覚えがあっても、素性のたしかでない者しか往来していなかった。不幸な家の少女の眼の見える者が、瞽女に貰われてあるいているという話もよく聞いた。今では老人しか覚えてはおるまいが、瞽女が入ってくると村には小さな動揺が起こる。よくない村というのはこの女どもが来ると、いつまでも滞在しているような村のことであった。どうして定まるものか、毎年とまる家がまずきまっていた。それが越後の地元附近では、土地でも軽しめられない旧家であるに反して、こちらでは検束の無い若夫婦の家や、時としては酒や煮物を売る家などであった。