일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면

아오조라 문고

六

この頃人のよく言うラミーとは同属である。秋の彼岸の後に刈り取って、麻と同じように皮を剥ぎ糸に引くので、木曾では秋分前には山の神の祟があるからと謂って採りに行かなかった。同じ草が木曾の山村のみならず、信州の北隅越後境の、非常な山奥の秋山という村でも、もとはやはり唯一の衣料であった。秋山ではイラというかわりにオロと謂っていて、主として袖なし半てんのようなものをこのオロで拵え、冬は古着の上に、夏は裸にもこれを着たということである。『北越雪譜』の秋山の条を見ると、この山村には夜具を持っている家はただの二軒であった。その夜具というのもオロをもって織った布で、綿にもオロの屑を入れ、しかも客人にばかり出して着せる。家の人々は藁の叺の中に入って炉の傍に寝るのだと謂って、ちゃんとその様子が絵にかいて載せてある。

六

タフが決して麻布だけの名でないことは、以上の事実だけでもほぼ明らかであるが、まだ別方面の証拠も幾つかある。阿波の三好・美馬・海部等の諸郡では、山村到る処にタフを生産する。是は穀の木の皮または葛や藤の皮を織った麁布であると、『阿波志』という書には記している。