후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
多分出来ないからだろうと思うが、事実また作ってみようともしなかったので、一言でいうならば発句はきらいである。むしろ発句の極度なる流行が、かえって俳諧の真の味を埋没させているのではないかを、疑い且つ憂いつつある一人なのである。この疑いには若干の根拠がある。芭蕉示寂して数十年の後に、有名なる『七部集』というものが結集せられ、末法の徒の有難い経典となったが、この『七部集』には異本が多く、テキストのまだ確定しておらぬは勿論、何かというと誤写誤刻の推定のもとに、勝手放題なる各自の解釈を支持せんとする者の多いことは、まるで一千何百年の前にできて、久しく伝本の世に隠れていた『万葉集』と、撰ぶところのない有様である。高が二百四五十年ばかり昔の作品に、註解を要するということが既に珍しいのに、その註解がまた二つ以上を比べて見ると、互いに黒と白とほども違っている。いずれかたった一つを除けば、その他は出たら目であった証拠であり、事によるとどれもこれも間違いかも知れない。是がいずれも一かどの宗匠といわるる人の説なのだから、つまり彼らは『七部集』をすらも理解せずに主として発句だけを作っていたので、驚いた話である。