후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
幸か不幸か今はまだ女の働きが鈍いから、賃銀は高くとも男を使うが、もしも能力が同等であったら、失職者は或いは男の方の専門にならぬとも限らない。実際また夫婦が共稼ぎをするばかりに、知らず知らず双方の最低賃銀を下げて、せずともよい我慢をしている家が多い。この点にかけては、一家で一人が働けば夫婦親子の者の衣食住を支えて行けるという、是までの立て前の方が実はよいので、問題はただ家にいて主人の養いを受ける者が、ごろごろと昼寝をしていたり、鉄棒を曳いて近所をまわってあるいて、日を送っていたりしてよいか悪いかの点に帰着するのである。
職業と修養とは、今日では実は二つのもので、殊に学問などは職業にならぬ方が、進みもすれば世の中の幸福にも貢献する。一方に現在都会に住む若い労働者などは、できることなら職業の余暇に、もっと修養になる学問をしたいと念じていて、しかも疲れ切ってそれが十分にできず、むしろ不自由な田舎に住んでいる青年の、いわゆる晴耕雨読の境涯を羨んでいる者は多いのである。彼らが日々の衣食のために働かねばならぬ時間を、努めて短くしようとしている国家の目的も、主としては爰にあるのである。