일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면

아오조라 문고

一〇

一〇

この面倒を避けようとした努力もいろいろある。その一つは隠居。長男が婚姻するとともに、親夫婦は家を若い者に渡して、次男以下をつれて別居する風は、伊豆の島々にもまた九州の海岸にもあり、是が同列分家の一つの原因にもなったらしい処も方々にある。それとは反対に、本家の近くに小さな家を構えて、当分新夫婦をそこに置く風習、是は最近の都市生活にもやや行われているが、長崎市周囲の漁村などにもあるというから、新しい発明ではない。信州諏訪湖の附近の例は、目下中川・塩田の二君が調査しておられるが、是も手順はまったく同じで、只最後の末子が家に留まり、そのまま住宅を相続した点がちがうのである。すっかり調べてしまわぬうちは断言はできないが、末子相続の慣習があったために、兄夫婦が外に出たのではなく、親子二夫婦の共住せぬ理由から、自然に末の子が本家に残ることになったのかと、私は想像しているのである。とにかくに親が第二世の婚姻とともに、ただちに出て行くということもできぬ場合が多く、したがって婚舎すなわち一時的別居の方法も存せざるを得なかったので、未墾地が多くて自由に家を移していた時代ならば、それが完全なる分家になってしまった諏訪のような異例も、新たに起こることが可能だろうと思うのである。